青汁がら&レーズンのパン(試作その2)
ケールの葉が手に入ったので、ひさびさに青汁を作り、残った搾りかすを「具」にしてパンを作ることにした。
材料:
- 青汁がら ケールの葉2枚分
- 強力粉 200g
- 全粒粉 90g
- 砂糖 大さじ2
- 塩 小さじ1
- バター 約10g
- 水 青汁がらと合わせて200ml強(分量超過)
- ホシノ天然酵母 45ml(分量超過)
- レーズン 一握り
コース:
水の量は、青汁がらと合わせてミキサーにかけた際気泡が入ってしまったため、見た目より少ないように思えた(青汁そのものは別途おいしく頂きました。念のため)。
そうした水の量が不確かさが不安で、ついつい天然酵母を3倍量(どうせ使用期限ぎりぎりだったから思い切り)にしたり、強力粉の量を分量300gに対して290gという半端な量にしてしまったりした。
やはり、ひとつ不安があるといろいろ余計なことをやってしまう。
できあがりは、水分が多かった場合と同じ、中央がへこんだ、湿り気の多い小さなパンになってしまった。
けれど、味はなかなか良く、切り方を工夫して手のひら大にしたところ、北欧のライ麦全粒粉パンのような、ずっしりとした食感のパンが出来上がった。ライ麦全粒粉の歯ごたえは当然ないけれど、炊いた玄米を混ぜるとそれらしくなるかも。
今回3倍量を投入した酵母はさすがに調味料としてはたらいた。酵母そのものの味は、ホームベーカリーでの使用期限である一週間を過ぎた酵母を食したことがあるので分かるのだけれど、なかなか良い。「なんとかの醍醐味」という言葉があるがこの「醍醐」の由来は、乳製品を発酵させたチーズかヨーグルトのようなものであるらしい。ところで、味覚のうちの最たるものはチーズ、納豆、漬物、キムチ、味噌といった発酵食品のうちにあるかも知れないとつねづね思っている。パンとお米のご飯を比較した場合、どちらかというとご飯党なのだけれど、パンは発酵のプロセスが入っているだけご飯よりちょっとだけ秀でているかも。といっても、ご飯と味噌汁はたいていセットだからいいのだけれど。
これを作って、帰宅後、冷蔵庫を恐る恐るのぞくと、ちゃんと食べていてくれたらしい。
こういう「失敗作」の記事は、ホームベーカリーのメーカーさんの立場からの見え方を想像すると、ネガティブな印象を与えかねず嬉しくないかも知れないけれど、あえて通常の使い方をしなくてもそれなりのものができる一例として捉えていただければと…。子供においしく野菜をとってもらいたい親の立場としては失敗作どころか、おかげさまで楽をさせてもらっておりますという感謝の気持ちでいっぱいなのですが。